OKI
1. 会社概要
会社名: 沖電気工業株式会社
英文社名: Oki Electric Industry Co., Ltd.
ブランド名: OKI
創業: 1881年(明治14年)1月
設立: 1949年(昭和24年)11月1日
本社: 東京都港区虎ノ門
資本金: 440億円
代表者: 森 孝廣
証券コード: 6703(東京証券取引所プライム市場)
公式サイト: https://www.oki.com/jp/
OKIは、1881年に沖牙太郎(おき・きばたろう)が創業した、日本を代表する電気通信機器メーカーです。
創業当初は電話機の製造を中心としていましたが、その後、通信交換機、コンピューター、プリンター、ATM、ネットワーク機器などへ事業を拡大してきました。
2025年3月期の連結売上高は約4,525億円です。2026年4月時点の会社概要では、連結従業員数は約11,956人となっています。
現在のOKIは、単なる通信機器メーカーではなく、社会インフラを支える電子機器・情報通信システムメーカーとして位置づけられています。
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2. 会社の歴史
電話機「沖電気 デルビル磁石式壁掛電話機」(後編)
| 時代屋ちとせあめ(アメブロ版)
(昭和34年)▷電話の自動交換機(沖電気、現・OKI) | ジャパンアーカイブズ -
Japan Archives
ML520/521,
ML590/591 Series-Computer Museum
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OKIの歴史は、日本の通信技術の発展と深く結びついています。
1881年:創業
沖牙太郎が東京に明工舎を創業しました。当時、電話機はまだ普及しておらず、電話機の国産化に取り組んだことが会社の出発点です。
アメリカで電話機が発明されてから間もない時期に、日本国内で電話機の開発・製造に挑戦したことは、日本の電気通信産業の歴史において重要な出来事です。
1902年:電話交換機を納入
国産初の磁石式並列複式交換機を長崎電話局に納入しました。電話交換機は、複数の電話回線を接続するための装置であり、通信インフラの中核となる機器です。
1953年:テレタイプライター発売
通信回線を利用して文字情報を送受信するテレタイプライターを発売しました。現在のデータ通信端末につながる技術の一つです。
1961年:コンピューターを発売
国産初のコアメモリを採用したコンピューターを発売しました。OKIが通信機器だけでなく、コンピューター分野にも進出していたことを示す製品です。
1971年:電子交換機を納入
電電公社にD10形局用交換機を納入しました。電子技術を利用した電話交換システムの発展に貢献しました。
1981年:LEDプリンターを開発
世界初のLEDプリンターを開発しました。LEDを光源として利用する電子写真方式の印刷技術です。
1982年:紙幣還流型ATMを発売
世界初の紙幣還流型ATMを発売しました。入金された紙幣を出金にも再利用する仕組みで、現在の銀行ATMにつながる重要な技術です。
1996年:VoIPシステムを発売
国内初のVoIPシステムを市場投入しました。VoIPとは、インターネットなどのIPネットワークを利用して音声を伝送する技術です。
このように、OKIは電話機から通信システム、コンピューター、プリンター、金融端末へと事業を発展させてきました。
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3. 主力製品と事業分野
現在のOKIの事業は、大きく4つの分野に分類されています。
第2回ものづくりODM/EMS展|イベント&セミナー|OKI
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① パブリックソリューション
社会インフラや公共機関向けのシステムを提供する事業です。
主な製品・システムは次のとおりです。
- 銀行・金融機関向けATM
- 空港・航空管制関連システム
- 消防・防災通信システム
- 道路交通管制システム
- 防衛関連の通信・情報システム
- 官公庁向け情報通信システム
これらの機器は、社会インフラの一部として使用されるため、高い信頼性と長期間の安定稼働が求められます。
特にATMや交通管制システムには、電源回路、制御基板、通信基板、センサーなど、多くの電子部品が使用されています。
② エンタープライズソリューション
企業向けの通信・ネットワークシステムや業務用機器を提供する事業です。
主な製品・分野は以下のとおりです。
- ビジネス電話システム
- IPテレフォニー
- ネットワーク機器
- コールセンターシステム
- 業務用プリンター
- 企業向け情報通信システム
OKIのプリンター事業では、LEDプリントヘッドを利用した独自の印刷技術が特徴です。
一般的なレーザープリンターではレーザー光を使用しますが、LEDプリンターでは多数のLED素子を利用して感光体に画像を書き込みます。
構造を比較的コンパクトにできるという特徴があります。
③ コンポーネントプロダクツ
電子部品や各種コンポーネントを扱う事業です。
主な分野は以下のとおりです。
- LED関連製品
- センサー関連製品
- 電子部品
- 高機能プリント配線板
- 電子機器用コンポーネント
産業機器に使用される電子部品や基板技術を提供しています。
特に、OKIグループのプリント基板製造事業は重要です。一般的な電子機器だけでなく、航空宇宙、防衛、産業機器など、高い信頼性が必要な用途にも対応しています。
④ EMS(電子機器製造受託サービス)
EMSとは、Electronics Manufacturing
Servicesの略称です。
顧客企業から電子機器の製造を受託する事業で、製品によっては設計支援、基板実装、組立、検査まで一貫して対応します。
例えば、顧客企業が開発した制御装置について、OKI側がプリント基板への電子部品実装から装置の組立、動作検査までを担当する形です。
SMT(表面実装技術)を利用した製造ラインなどが活用されます。
自社ブランドの製品を販売するだけでなく、他社製品の製造を支援することもOKIグループの重要な事業です。
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4. FA(Factory
Automation)との関係
OKIは、三菱電機、オムロン、キーエンスのようなPLCやFA制御機器を中心とするメーカーとは事業の性格が異なります。
しかし、FA産業との関係は深く、主に電子機器製造、制御基板、通信技術、センサーなどの分野で関係しています。
特に注目したいのは次の4点です。
① 電子基板の製造技術
FA機器には、制御基板、電源基板、通信基板などが使用されています。
OKIグループはプリント基板の製造や電子部品実装を手掛けており、産業用電子機器の製造を支える技術を保有しています。
② 通信・ネットワーク技術
工場内では、制御装置、検査装置、監視装置などがネットワークで接続されています。
OKIが長年培ってきた通信技術は、産業設備の情報伝達や監視システムにも応用できる技術です。
③ センサー・計測関連
工場の自動化では、温度、圧力、位置、振動などを検出するセンサーが重要です。
OKIグループの電子部品・センサー関連技術は、こうした産業用途との接点があります。
④ 防衛・航空宇宙関連の電子機器
航空宇宙や防衛分野では、一般的な産業機器よりも厳しい品質・信頼性が要求されます。
OKIグループには、高信頼性プリント基板や電子装置の製造技術があり、FA分野とは異なる市場でも電子技術を展開しています。
したがって、中古FA機器の調査では、OKIを通信機器メーカーという側面だけでなく、電子基板・電子装置の製造企業という側面から見ることが重要です。
5. 型番の見方と製品を調査するときの注意点
OKI製品の型番は、製品の種類や製造時期によって異なります。
例えば、次のような製品群があります。
|
製品分野 |
製品例 |
|
プリンター |
MICROLINEシリーズ |
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ATM |
金融機関向けATM各種 |
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通信機器 |
IP電話・ネットワーク関連機器 |
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電子基板 |
プリント配線板 |
|
電子装置 |
産業・公共インフラ向け制御装置 |
OKI
Microline ML4410 matrix printer zwart-wit 123inkt.nl
ATM
Spare Parts OKI G8 ATM Recycler MISC Control Board 1909Y1040A
フレッツ光クロスのonuとルーターを分解してみた。 | きまぐれブログ
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中古機器や修理部品を調査するときは、次の点に注意が必要です。
1. 本体型番と基板型番を区別する
OKI製品では、装置本体の型番と内部に搭載されている基板の部品番号が異なる場合があります。
基板の交換部品を探す場合は、本体型番だけでなく、基板上に印刷された番号やシールの番号も確認する必要があります。
2. 製造番号・改訂番号を確認する
同じ型番でも、製造時期によって基板の設計変更や部品変更が行われている可能性があります。
基板のリビジョン番号や製造番号を確認することが重要です。
3. OEM製品や専用設計品に注意する
OKIが他社向けに製造した電子機器の場合、OKIの名称が表面に出ていないことがあります。
逆に、OKIのロゴが付いていても、内部の部品が他社製ということも考えられます。
型番だけで判断せず、基板上のメーカー名や部品番号も調査することが大切です。
6. 中古市場・保守部品でのポイント
Industrial
Circuit Board Repair | PCB Repair - Roc Industrial
Промышленная
электроника: основа заводов и мозг машин
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OKI製品は、銀行、官公庁、交通機関、通信事業者など、社会インフラに関係する設備に数多く採用されてきました。
このため、古い製品であっても保守部品の需要が残っている可能性があります。
中古FA機器や産業用電子機器の修理という観点では、次のような製品に注目できます。
① 電源基板
長期間使用された電子機器では、電解コンデンサの容量抜けやESRの増加、電源用半導体の故障などが発生する可能性があります。
電源基板は、修理対象として注目したい部分です。
② 通信・制御基板
通信機器やATMなどには、CPU、メモリー、通信IC、インターフェース回路などが搭載されています。
部品の経年劣化だけでなく、コネクタの接触不良や半田クラックなども故障原因になります。
③ プリンター関連部品
OKIのLEDプリンターは独自技術を採用しているため、LEDヘッド、電源基板、制御基板、モーター、センサーなどの保守部品が重要です。
特に古い機種では、メーカー保守の終了によって部品の入手が難しくなる場合があります。
④ 生産設備向け電子基板
OKIグループのEMS事業や電子装置製造に関連する製品では、他社製装置向けの専用基板が使用されている可能性があります。
このような基板は、一般的な電子部品販売店では入手できない場合があり、中古市場や修理業者にとって調査価値があります。
ただし、OKIのすべての製品がFA機器向けというわけではありません。製品の用途と実際の搭載装置を確認することが重要です。
7. まとめ
OKI(沖電気工業)は、1881年創業という長い歴史を持つ日本の通信・電子機器メーカーです。
創業時の電話機製造から始まり、電話交換機、コンピューター、LEDプリンター、ATM、ネットワークシステムへと事業を発展させてきました。
現在は、社会インフラ、金融、通信、防衛、電子部品、EMSなど、幅広い分野で事業を展開しています。
FA産業との関係では、PLCなどの直接的なFA制御機器よりも、電子基板、通信技術、電子装置、センサー、製造受託などの分野が重要です。
中古機器・修理部品の市場では、特に古い通信装置や金融端末、プリンター、電子制御基板などに注目する価値があります。
OKIは、一般消費者向けのプリンターやATMのイメージが強い会社ですが、産業用電子機器を支える技術も数多く持っている企業です。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、OKI製の製品・部品は約4,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 11月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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