ALCON
ALCON (アルコン)社は、眼科領域に特化した世界最大級の医療機器・ヘルスケア企業であり、白内障手術や屈折矯正手術に用いられる眼科手術機器、眼内レンズ、コンタクトレンズ、レンズケア用品などを開発・製造・販売している。世界中の眼科医、視能訓練士、医療機関、そして一般消費者に向けて製品を提供しており、「人々が素晴らしい視界を得られるよう支援すること( Helping People See Brilliantly )」を企業理念として掲げている。 ALCON の歴史は 1945 年にアメリカ・テキサス州で始まった。当初は薬局経営者であったロバート・アレクサンダーとウィリアム・コンナーによって設立され、その社名は両者の姓の一部を組み合わせて「 ALCON 」と名付けられた。創業当初は眼科向け医薬品の製造を主な事業としていたが、その後、眼科医療技術の発展とともに事業領域を拡大し、眼科医療機器やコンタクトレンズ分野へ進出した。 同社は長年にわたり複数の企業買収や技術提携を通じて成長を続けた。 1970 年代にはスイスの食品・医薬品大手であるネスレグループ傘下に入り、その後 2011 年にはスイスの製薬大手ノバルティスが完全子会社化した。しかし 2019 年、ノバルティスからスピンオフ(事業分離)し、独立企業としてニューヨーク証券取引所およびスイス証券取引所へ上場した。現在はスイスを本拠地とするグローバル企業として事業を展開している。 ALCON の事業は大きく「 Surgical (手術関連事業)」と「 Vision Care (ビジョンケア事業)」の二つに分類される。 手術関連事業では、白内障や網膜疾患などの治療に用いられる高度な医療機器を提供している。特に白内障手術分野では世界的なリーダー企業として知られ、超音波乳化吸引装置、手術用消耗品、眼内レンズ( IOL )など幅広い製品群を有する。白内障は加齢に伴い水晶体が濁る疾患であり、高齢化社会の進展に伴って患者数が増加している。 ALCON の製品は、より安全で効率的な手術の実現を支援し、多くの患者の視力回復に貢献している。 眼内レンズ分野では、単焦点レンズだけでなく、多焦点レンズや乱視矯正レンズなど高付加価値製品を展開している。近年では、術後の見え方を改善し、眼鏡依存度を低減するプレミアム眼...