SERSA

 

■ 1. 会社概要

SERSA(正式名称:Sistemas de Enclavamiento y Sujeción S.A. などと表記されることが多い)は、スペインを拠点とする鉄道インフラ用締結システム(レール固定装置)専門メーカーです。鉄道レールを枕木やコンクリート軌道に固定するための各種金具・弾性締結装置の設計・製造を主力事業としています。

本社はスペイン国内にあり、欧州・中南米・中東・アジアなど世界各国の鉄道プロジェクトに製品を供給しています。特に高速鉄道、都市鉄道(メトロ)、貨物鉄道向けの締結装置で知られています。


■ 2. 事業分野

SERSAの事業は主に以下の分野に分かれます。

レール締結システム(Rail Fastening Systems

レールを枕木やスラブ軌道へ固定するための弾性締結装置を設計・供給しています。

主な構成部品:

  • 弾性クリップ
  • 絶縁インサート
  • レールパッド
  • アンカーボルト
  • プレート類

これらは列車走行時の振動吸収・騒音低減・電気絶縁・長期耐久性に直結する重要部品です。

高速鉄道向け製品

高速鉄道では、

  • 高い軌道安定性
  • 微小変位への対応
  • 長期疲労耐久性
    が要求されます。

SERSAは高速鉄道向けの高弾性クリップシステムや特殊パッドを開発しており、欧州の高速路線にも採用実績があります。

都市鉄道・振動対策システム

都市部では騒音・振動問題が重要になります。SERSAは以下の技術を提供しています。

  • 防振レールパッド
  • フローティングスラブ対応締結装置
  • 軌道減衰システム

これにより地下鉄や市街地高架区間での振動低減を実現しています。

特殊用途

  • 分岐器(ポイント)向け締結部品
  • トンネル区間専用部品
  • 重荷重貨物鉄道向け高強度システム

■ 3. 技術的特徴

弾性設計技術

鉄道レール締結装置は「強く固定する」だけでは不十分です。適度な弾性を持たせることで、

  • レールの熱伸縮吸収
  • 車輪荷重の分散
  • 軌道寿命延長

を実現します。SERSAはクリップ形状・材料熱処理・バネ特性に強みを持っています。

材料工学

  • 高強度ばね鋼
  • 耐腐食処理(溶融亜鉛めっき等)
  • 長期屋外耐久性設計

鉄道は数十年単位で使用されるため、腐食対策は非常に重要です。

国際規格対応

SERSA製品は以下の規格への適合が求められます。

  • EN規格(欧州)
  • UIC基準
  • 各国鉄道庁仕様

プロジェクトごとのカスタマイズ設計も対応しています。


■ 4. 市場ポジション

スペインには鉄道技術の強い企業が多く、代表的な企業としては:

  • CAF(車両メーカー)
  • Talgo(高速列車メーカー)
  • ADIF(スペイン国有インフラ管理者)

などがあります。

SERSAはこれらの鉄道産業エコシステムの中で「インフラ部材サプライヤー」というポジションを占めています。


■ 5. 競合環境

鉄道締結システム分野では、世界的に以下の企業が競合となります。

  • Pandrol
  • Vossloh
  • Progress Rail

これらは大規模グローバル企業ですが、SERSAは特定市場やカスタマイズ案件で競争力を持っています。


■ 6. 鉄道締結装置の重要性(技術的視点)

電気・制御系に慣れている視点から見ると、締結装置は単なる「機械部品」に見えますが、実際には:

  • 軌道回路の絶縁性能に影響
  • レール電位管理
  • 信号システムとの整合性

といった電気的要素にも深く関わる重要部品です。

特に都市鉄道では、漏れ電流や迷走電流対策が不可欠であり、絶縁部材の品質は安全性に直結します。


■ 7. 今後の展望

鉄道インフラ市場は以下の流れがあります。

  • 脱炭素政策による鉄道回帰
  • 高速鉄道網の拡大
  • 都市部地下鉄の延伸
  • 振動・騒音規制の強化

これらの動向は締結装置の高性能化・長寿命化需要を高めています。

SERSAのような専門メーカーは、

  • 高耐久材料
  • 低騒音設計
  • 保守簡素化設計
    を武器に市場拡大が期待されます。

まとめ

SERSA社は、

鉄道レール締結装置専門メーカー
高速鉄道・都市鉄道向け弾性固定技術に強み
国際規格対応・カスタム設計可能
鉄道インフラ分野で重要なポジション

を持つスペインの技術企業です。


 

 

 

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、SERSA製の製品・部品は約7,000種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。

 

上記のサプライチェーン情報は2026 02月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

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