OCAL
Ocalは、ABBの電設資材事業(ABB
Installation Products)の中核ブランドの一つで、腐食環境向けのPVCコーティング電線管・継手システムを製造しています。もともとはThomas & Betts(T&B)グループのブランドでしたが、ABBがT&Bを買収したことで現在はABBブランド群の一部となっています。
Ocalは1950年代から続く腐食防止配管システムの専門ブランドです。主力製品はPVC(ポリ塩化ビニル)で被覆された鋼製電線管(Conduit)と各種継手であり、化学工場、石油精製施設、発電所、上下水道設備、鉱山、海洋設備などの厳しい環境で使用されています。
一般的な鋼製電線管は、湿気や薬品、塩害などによって腐食しやすいという課題があります。特に化学プラントや沿岸部では、腐食による設備故障が生産停止や安全事故につながることもあります。
Ocalはこうした問題を解決するために開発されました。鋼管の表面を厚いPVCでコーティングし、さらに内部にも保護層を設けることで長期間にわたり腐食から配線システムを守ります。
ABBグループとの関係
ABBはスイスとスウェーデンをルーツとする世界有数の電力・オートメーション企業です。ABB
2012年にABBは米国の電設機器メーカーThomas & Bettsを買収しました。その結果、Thomas & Bettsが保有していたOcalブランドもABBグループへ統合されました。現在はABB Installation Productsのブランドポートフォリオの一部として販売されています。
ABBの製品群には、
- Ocal(防食配管システム)
- Carlon(樹脂製電設資材)
- Superstrut(配線支持システム)
- Kindorf(チャネルシステム)
- Blackburn(電気接続部品)
など多数のブランドがありますが、その中でもOcalは「腐食対策専門ブランド」として位置付けられています。
主力製品
PVCコーティング電線管
最も代表的な製品です。
鋼製電線管の外側にPVCをコーティングし、
- 海水
- 酸性物質
- アルカリ
- 工業排ガス
- 湿気
などから保護します。
継手・コネクタ
配管を接続するための継手も同じ防食仕様で設計されています。
システム全体が統一された防食性能を持つため、一部分だけが先に腐食するリスクを低減できます。
防爆対応製品
石油化学プラントやガス設備向けに、防爆規格に対応した製品も提供しています。
これらは爆発性ガスが存在する危険区域でも使用できるよう設計されています。
特殊アダプター
近年はデータセンターや高度な電力インフラ向けに、新しい接続アダプターや配線保護製品も投入されています。
主な採用分野
石油・ガス産業
Ocalが最も多く採用されている分野の一つです。
原油や天然ガスの精製施設では、
- 塩分
- 化学薬品
- 高温多湿環境
が存在するため、高い防食性能が求められます。
化学プラント
酸やアルカリを扱う設備では、通常の鋼材は急速に劣化します。
Ocalシステムは長寿命化によって保守コストを削減します。
上下水道施設
処理設備では硫化水素や薬品による腐食が発生します。
Ocalはこうした環境でも高い耐久性を発揮します。
海洋・港湾設備
海風や塩害が厳しい地域では、防食技術が設備寿命を大きく左右します。
そのため港湾施設や船舶関連設備でも採用されています。
Ocalの技術的特徴
Ocalが高く評価される理由は、単にPVCを被せているだけではない点にあります。
特徴として、
- 厚い外部PVCコーティング
- 内部ウレタン保護層
- ねじ部の専用防食処理
- システム全体の一体設計
- 厳しい品質管理
が挙げられます。
これにより数十年単位の耐久性が期待でき、ライフサイクルコストの削減に貢献しています。
市場での位置付け
Ocalは北米市場で非常に知名度が高く、腐食環境向け電線管システムの代表的ブランドの一つとして認識されています。ABB自身もOcalを主要ブランドとして継続的に拡販しており、新製品の投入も続けています。
特に近年は、
- データセンター
- AI向けインフラ
- 再生可能エネルギー設備
- 水素関連施設
など新しい分野への展開も期待されています。
総括すると、OcalはABBグループの中で「腐食環境から電気設備を守る専門ブランド」として重要な役割を担っています。石油・ガス、化学、上下水道、海洋設備などの厳しい産業環境において、電気配線システムの長寿命化と安全性向上を支える世界的ブランドであり、ABBの電設資材事業を支える重要な製品群の一つとなっています。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、OCAL製の製品・部品は約5,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 07月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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