愛知時計電機:AICHI TOKEI DENKI
1. 会社概要
- 社名:愛知時計電機株式会社(英語表記:Aichi Tokei Denki Co., Ltd.)
- 所在地:本社は名古屋市熱田区千年一丁目2-70
- 代表取締役社長:國島賢治氏
- 創立:1898年(明治31年)7月、設立:1949年(昭和24年)6月
- 資本金:32億18百万円
- 従業員数(連結):1,704名(2025年3月末時点)
- 上場情報:東京証券取引所、証券コード:7723
2. 歴史と沿革
創業期(1898–1926年)
- 名古屋は江戸時代から時計職人や木工技術の集積地であり、その背景を活かして1898年に愛知時計製造株式会社として創業。
- 1900年、大正末期に拡声器付きラジオ「AIPHONE(元祖iPhone)」を製造・販売。
- 1927年には早稲田大学大隈記念講堂の塔時計を制作。
- 1912年に現在の社名「愛知時計電機株式会社」へ改称。
- 木工・接着技術を活かして航空機部品(プロペラ等)の製造にも参入。
計測機器・メーター分野への転換(1927–1982年)
- 1927年に水道メーターの製造開始。
- 1950年代にはガスメーター製造や、プラスチック部品の導入による軽量化を実現。
- 1960年代には工作機械(ラジアルボール盤など)の製造にも進出。
- 1966年には岡崎工場が稼働。
近代化とグローバル展開(1983年〜現在)
- 1983年、「信頼・創造・奉仕」をコーポレート理念に掲げ、マイクロコンピュータ搭載ガスメーターを開発。
- 電力消費を99%削減した世界初の2線式電磁式流量計を開発。
- 1985年には小型流量センサーでグッドデザイン賞受賞。
- 1992年に世界初のバッテリー駆動電磁式水道メーターを商品化(10年電池寿命)。
- 1993年に時計事業から撤退。
- 1999年には見やすい回転表示式の乾式水道メーターでグッドデザイン賞受賞(2001年)。
- 2002年、社会インフラ設備工事を含む建設事業分野にも本格参入。
- 2008年に空気圧測定用超音波式流量計を開発。
- 2010年、中国大連とベトナム・ハイフォンに製造拠点設立。
- 2013年には超音波ガスメーターを製品化。
- 2016年、**コンパクトな容量性電磁流量モニター(FMO)**発売。
- 2018年に名古屋・熱田の野球場のネーミングライツ取得。
- 2019年、**LPWA通信を活用したクラウド型メータデータ配信の「Aichi Cloud」**を開始。同年、タイとベトナムに営業拠点開設。
- 2021年、健康経営優良法人認定や「Kurumin」取得。
3. 主な事業領域と製品
計測機器分野
- 水道・ガスメーター:年間約200万台を出荷し、国内トップクラスのシェアを誇る。
- 流量センサー類:電磁式・超音波式・インペラー式など、多様な計測技術を製品化。
- 民需センサー・システムや計装関連製品も提供。
建設・施工分野
- 計測機器の設置・計装・インフラ補修を含む公共工事を自社で手がける。
関連企業による支援体制
- アイチ木曽岬精工:水・ガスメーター部品の成形・加工・組立。
- 海外事業では大連(中国)、ベトナム、台湾、**深圳(中国)**など、製造・販売拠点を展開。
4. 技術力と製造品質
- 時計作りの高度な精密加工技術をベースとし、堅牢で信頼性の高い製品を継続。
- 社会インフラ(ガス・水)の信頼性確保に貢献し、戦後の復興にも重要な役割を果たした。
- R&Dにはテクニカル部門中心の体制で取り組み、ISO9001などを活用した徹底した品質保証。
5. 経営戦略・中期計画・財務
中期経営計画(2021–2023年度)
- ミッション:信頼・創造・奉仕を核に、IoT・メータリング・ソリューションで価値創出。
- ビジョン:スマート社会貢献、海外展開強化、ESG重視。
- 業績目標:売上高は2021年467億円
→ 2023年495億円、経常利益は35→39億円、純利益25→27億円を目指す。
財務業績
- 2023年度の粗利益は約119.9億円。
6. グローバル展開と協業事例
- 海外拠点:大連(中国)、ハイフォン(ベトナム)、台湾、深圳などに製造・販売ネットワークを展開。
- 2024年の協業:メトロジーワールド報道によれば、TowngasグループのM-Techや中国のStart社とともに次世代超音波ガスメーター開発の合弁企業(Aichi Shido)を設立。10年以上稼働するリチウム電池・高精度センサー・4G通信・漏洩警報等を備えた製品化へ。
7. まとめ
愛知時計電機は、計時技術に由来する精密加工力を基盤にして、長年にわたり水道・ガス計測、社会インフラに不可欠なメーター類を提供してきた、日本を代表する計測機器メーカーです。時計製造から始まったその技術は、現在ではIoT対応センサーやクラウドシステム、次世代通信対応メーターなどへの展開にも活かされています。
国内外のインフラ基盤を支える存在として、今後も「はかる技術」で安全・安心・効率を追求し続ける企業であり続けるでしょう。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、愛知時計電機:AICHI TOKEI DENKI製の製品・部品は約5種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2025年 03月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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