EXLAR

 

EXLAR社:革新的な電動アクチュエーション技術リーダー

 

1. 概要

EXLAR Corporation(現在はCurtiss-Wright Industrial Divisionの一部)は、電動アクチュエータ技術を専門とするアメリカの企業で、主にロータリーからリニアへの変換機構をベースとした革新的なアクチュエーション・ソリューションを提供しています。特に**ローラーねじ機構(ローラースクリュー)**を活用した製品群は、高精度かつ高出力を実現し、油圧や空圧に代わる次世代アクチュエーション手段として世界中で採用されています。

1990年代初頭に設立されて以来、EXLARは電動シリンダーやモーター付きアクチュエーターの分野で数多くの特許を取得し、現在では軍事、航空、エネルギー、製造業、医療機器など、さまざまな分野に技術を提供しています。


2. 技術の特徴

EXLAR製品の最大の特徴は、独自のローラースクリュー技術にあります。従来のボールねじよりも接触点数が多く、荷重分散性能に優れ、次のような利点があります。

  • 高負荷対応:ローラー接触による高荷重耐性で、油圧シリンダーに匹敵。
  • 高寿命:ボールねじの数倍の寿命を持ち、メンテナンス間隔が長い。
  • 高精度:リニア位置決め制御が可能で、ミクロン単位の繰り返し精度。
  • クリーンで安全:油圧や空圧のような漏洩リスクがなく、クリーンルームでも使用可。

また、同社の製品はモーター、ギアボックス、エンコーダ、ドライバーなどと統合されており、「オールインワン」な電動アクチュエーションソリューションとしても高評価を受けています。


3. 主な製品ラインナップ

■ GSXシリーズ

電動ローラースクリューアクチュエータの代表格。堅牢な構造とIP65等級の保護性能を備え、過酷な環境でも使用可能。主に以下の用途に対応:

  • プレス・成形機械
  • 溶接・切断機
  • 軍事用兵装制御装置

■ GTXシリーズ

GSXの高性能を継承しつつ、小型化・軽量化されたモデル。最大30トン以上の推力を実現し、ロボットアームやサーボ制御工程にも利用。

■ FTPシリーズ(Force Tube Precision

油圧シリンダーと同等以上の出力を持つフォースチューブ型アクチュエータで、特に建設・インフラ機械や重機に適応。

■ IMAシリーズ

インテグレーテッド・モータ・アクチュエータ(Integrated Motor Actuator)。コンパクトで一体型の設計により、食品や医療機器分野で使用される。


4. 主な用途・産業

EXLARの製品は多種多様な産業分野に応用されており、次のようなシーンで活躍しています。

産業オートメーション

  • 工場の製造ライン
  • 組立・検査装置
  • 加工機械(押出・圧延など)

航空・防衛

  • 弾薬装填システム
  • レーダー制御機構
  • 航空機の操舵アクチュエーション

医療分野

  • MRI装置内の患者テーブル制御
  • 手術支援機器のアクチュエーション

エネルギー・インフラ

  • 風力タービンのブレードピッチ制御
  • 石油・ガスのバルブ制御
  • 原子力発電所の自動化装置

5. Curtiss-Wrightとの統合

2012年、EXLARCurtiss-Wright Corporationに買収され、同社のインダストリアル事業部の中核企業として位置づけられました。Curtiss-Wrightは、航空宇宙、防衛、エネルギー分野を中心とする世界的な技術企業であり、EXLARの高性能アクチュエーション技術は、同社の戦略的な差別化要素となっています。

これにより、EXLARはグローバルな供給網と技術支援体制を手に入れ、より広範な市場での展開が可能になりました。


6. 日本市場と導入事例

日本では、自動車やロボットメーカー、医療機器企業がEXLAR製品を採用しています。また、一部の機械装置メーカーでは、油圧シリンダーの代替としてEXLARのアクチュエータに移行するケースも増えています。理由は以下の通りです:

  • 精密制御性の向上
  • 保守・運用コストの低下
  • 環境規制対応(油漏れ防止など)

代理店や販売パートナーを通じて、アフターサポートも提供されており、信頼性の高い運用が可能です。


7. まとめ

EXLAR社は、電動アクチュエーション技術の最先端を行く企業であり、その製品は従来の油圧・空圧システムに代わる、次世代のモーション制御ソリューションとして注目されています。特に、ローラースクリュー方式の採用による耐久性と高精度は他社には真似できない大きな技術的強みです。

Curtiss-Wright傘下でグローバル展開を強化している今後、ますます多くの分野でEXLAR製品の導入が進むことが予想されます。省エネ、メンテナンス性、環境配慮の面からも、EXLARは持続可能な産業オートメーションの要とも言える存在です。


 

 

 

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、EXLAR製の製品・部品は約400種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。

 

上記のサプライチェーン情報は2024 12月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

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