富士通
富士通株式会社とは
富士通株式会社(Fujitsu Limited)は、日本を代表する総合ICT(情報通信技術)企業であり、世界有数のITサービスプロバイダーの一つです。1935年の創業以来、情報通信、コンピュータ、ネットワーク、ソフトウェア、ITサービスと事業領域を拡大し、現在はクラウド、AI、量子技術などの先端領域を含む多岐にわたるソリューションを提供しています。
国内ではNECや日立製作所と並ぶ大手IT企業であり、グローバル市場でも長年にわたって安定したプレゼンスを誇っています。
基本情報
· 正式名称:富士通株式会社(Fujitsu Limited)
· 設立:1935年(昭和10年)6月20日
· 本社所在地:東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター
· 従業員数:グループ全体で12万人以上(2024年時点)
· 売上高:約3.7兆円(2023年度)
· 上場市場:東京証券取引所プライム市場(証券コード:6702)
歴史と沿革
富士通の原点は、富士電機製造(現・富士電機)からの通信機器部門の分離独立にあります。社名の「富士通」は「富士電機の通信部門」に由来し、創業当初は電話交換機などの通信機器の製造を主力としました。
戦後の復興期に入ると、国産コンピュータの開発に着手し、1954年には日本初のリレー式コンピュータ「FACOM 100」を発表。その後は大型汎用機(メインフレーム)、サーバー、PC、携帯電話、スーパーコンピュータ、ネットワーク機器など、あらゆる情報機器の製造とサービス提供を手がけてきました。
現在では、**「ITサービスへのシフト」**を掲げ、ハードウェア中心のビジネスからクラウド、AI、セキュリティ、コンサルティングへと軸足を移しています。
主な事業領域
1. ITサービス(ソリューション&インフラストラクチャ)
富士通の中核をなす領域で、売上の約7割以上を占めています。大企業や官公庁、自治体、医療機関、教育機関などに対して、以下のようなソリューションを提供しています。
· システムインテグレーション(SI)
· クラウドサービス(Fujitsu Uvance、Hybrid IT)
· ネットワーク・セキュリティ管理
· デジタルコンサルティング
· 業種別ソリューション(金融、製造、医療、流通など)
2. ハードウェア製造
かつてはパソコンや携帯電話でも有名でしたが、現在は企業向けサーバー、ネットワーク機器、ストレージ装置、POSシステムなどが主力です。
· 高信頼性サーバー「PRIMERGY」「SPARC M10」
· スーパーコンピュータ「富岳」(理化学研究所と共同開発)
· 通信機器・IoTデバイス
3. 最先端技術研究
富士通研究所を中心に、AI、量子コンピューティング、次世代半導体、バイオITなどの研究開発を行っています。
· 独自開発のデジタルアニーラ(量子インスパイア型技術)
· AIフレームワーク「Zinrai(ジンライ)」
· サステナビリティ関連技術(グリーンICT、カーボンニュートラル)
企業戦略:「Fujitsu Uvance」
2021年に発表された新しい事業ビジョン「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」は、社会課題の解決とビジネス変革を両立することを目指すグローバル戦略です。
7つの重点分野にフォーカス:
1. Sustainable Manufacturing
2. Trusted Society
3. Healthy Living
4. Consumer Experience
5. Digital Shifts
6. Business Applications
7. Hybrid IT
このビジョンのもと、富士通は「テクノロジーによってより良い未来社会をつくる」というミッションを掲げ、グローバルでの競争力を強化しています。
富士通の特徴と強み
1. 国内最大級のITインフラ事業者
日本全国に広がるデータセンター網、自社製サーバー・OS・ネットワークの開発体制を持つため、官公庁や大企業のインフラ整備において信頼性が非常に高い。
2. スーパーコンピュータ開発の技術力
日本の誇るスーパーコンピュータ「京」や「富岳」は富士通が開発を担いました。特に「富岳」は、世界ランキングTOP500でも性能1位(2020年)を獲得し、COVID-19のシミュレーションなどにも使われています。
3. セキュリティと信頼性
長年の公共システム構築経験を活かし、サイバーセキュリティ、個人情報保護、BCP(事業継続計画)などの分野で評価が高い。
4. グローバルでの存在感
欧州(特にドイツ、英国)やアジア太平洋地域において、ITアウトソーシングやSAP導入支援などの実績を重ねています。
社内文化と働き方
富士通は働き方改革にも積極的で、以下のような取り組みが知られています:
· 完全リモート勤務制度の導入(2020年~)
· ジョブ型人事制度への移行
· 社内ベンチャー制度やキャリア自律支援
· 働くパパ・ママ向けの支援制度(「育ボス」推進)
また、多様性の推進やLGBTQフレンドリーポリシー、障がい者雇用の拡充にも注力しています。
面白いエピソード
· 富士通と富士フイルムは関係ない!?
名前が似ているが、富士通と富士フイルムは全く資本関係がない。富士通は「富士電機通信部門」の略称に由来し、富士フイルムは「富士写真フィルム」に由来する。
· PC98とライバルだった「FM TOWNS」
1980~90年代、富士通はNECのPC-9801に対抗して「FM TOWNS」という独自パソコンを展開。ゲームやCD-ROM再生などで先進的だったが、普及には至らず、マニアに惜しまれつつ終息。
富士通は、長年にわたり日本の情報社会の基盤を支えてきた総合ICT企業です。ハードウェアメーカーからサービス中心企業へと転換を遂げ、今やグローバル市場においても「テクノロジーによる社会課題の解決」を掲げて存在感を示しています。国産技術へのこだわり、信頼性の高いシステム提供、先端技術研究への投資など、その姿勢は多くの企業・自治体から評価されています。
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富士通のルーツ:古河電工とシーメンスの影
1. 古河電工との関係
富士通の母体となったのは、1935年に創業した富士通信機製造株式会社ですが、これは富士電機製造の通信部門を分離して設立された会社です。
· 富士電機製造(現在の富士電機)は、1923年に設立されました。
· この富士電機製造は、古河電気工業(古河グループ)とドイツのシーメンスの合弁会社として誕生しました。
· 社名の「富士」は、「古河(Fu)+シーメンス(Si)」=Fuji に由来しています。
·
つまり、
富士通 → 富士電機 →(古河電工 × シーメンス)
というように、系譜をさかのぼると**古河グループとシーメンスの“孫会社”**のような位置付けになります。
1930年代当時、日本では通信機器が国家的に重要な産業と位置付けられており、軍事・通信分野で国産化が急務とされていました。富士通信機製造(のちの富士通)は、国家の後押しを受ける形で富士電機から独立し、通信機器の専門メーカーとして発足。のちにコンピュータやITに進出していきます。
富士通とシーメンスは、その後も間接的に接点があります。たとえば:
· 1990年代に、富士通シーメンスコンピューターズという合弁会社をヨーロッパで設立。
· これは欧州市場に向けたPCやサーバー事業でしたが、2009年に富士通がシーメンス持分を買い取り、完全子会社化。
つまり、一度は“祖父”と“孫”がビジネスパートナーとして再び手を組んだわけです。
項目 | 内容 |
始祖 | 古河電工 × シーメンス(→ 富士電機製造) |
母体企業 | 富士電機 |
独立年 | 1935年(富士通創業) |
血筋 | 古河グループの技術とシーメンスの国際技術の融合からスタート |
再提携 | 富士通シーメンスコンピューターズ(1999~2009) |
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、 富士通:FUJITSU製の製品・部品は約 3,600種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2024年 11月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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