APAX
APAXシリーズ(Advantech)の概要
1.
APAXとは何か
APAXとは、台湾の産業用コンピュータメーカー Advantech が開発した
産業用コントローラ/分散I/Oシステム(PAC:Programmable Automation Controller) のシリーズ名である。
このシリーズは工場自動化や設備制御を目的として開発されたもので、以下の機能を統合したシステムである。
- PLC(プログラマブルコントローラ)
- 分散型I/O
- データ収集装置
- 産業用通信ゲートウェイ
従来のPLCよりもPC技術を取り入れた柔軟な制御装置であり、産業用IoTやスマートファクトリー用途で広く使用されている。
APAXシリーズは2000年代後半から販売され、現在でも世界の工場設備や装置制御システムで利用されている。
2. メーカー:Advantech
APAXシリーズを開発した Advantech は1983年に台湾で設立された産業用コンピュータメーカーである。
主な事業分野は以下の通り。
- 産業用PC
- 組み込みコンピュータ
- PLC / PAC
- IoTゲートウェイ
- 産業用ネットワーク
- スマートファクトリーソリューション
Advantechは世界90カ国以上で製品を販売しており、産業用コンピュータ分野では世界最大級のメーカーの一つとされる。
特に以下の分野で強みを持つ。
- 工場自動化
- 医療機器
- 交通インフラ
- エネルギー設備
- IoTシステム
APAXシリーズはその中でも 工場制御向けのハイエンド制御装置として位置付けられている。
3.
APAXシリーズの特徴
APAXシリーズは従来のPLCと比較して、以下の特徴を持つ。
① PCベース制御
従来PLCは専用CPUだが、APAXは
- Intel CPU
- ARM CPU
などPC系プロセッサを使用している。
そのため
- 高速演算
- 大容量メモリ
- Windows / Linux系ソフト対応
など柔軟なシステム構築が可能である。
② モジュール式I/Oシステム
APAXは以下のようなモジュール構造になっている。
- CPUモジュール
- 通信モジュール
- デジタルI/O
- アナログI/O
- 電源モジュール
例えば次のような製品が存在する。
- APAX I/Oモジュール
- APAXバックプレーン
- APAX通信カプラ
- APAXコントローラ
例
APAX-5017(温度入力モジュール)
APAX-5028(アナログ出力)
APAX-5070(通信カプラ)
これらをDINレールに取り付けて組み合わせることで制御システムを構築する。
4. 主なAPAX製品
Radwellでよく見かけるAPAXシリーズには以下がある。
APAX-5000シリーズ
分散型I/Oモジュール
用途
- 温度測定
- センサー入力
- アクチュエータ制御
- 4–20mA信号処理
APAX-5500シリーズ
コントローラ(PAC)
CPU内蔵の制御装置であり
- PLC制御
- 通信処理
- データ収集
を行う。
APAX通信モジュール
産業ネットワーク通信対応
対応プロトコル
- Modbus TCP
- RS-485
- CAN
- Ethernet
5.
APAXシリーズの用途
APAXは主に以下の産業分野で使用される。
工場自動化
生産ラインの制御
ロボット制御
センサー監視
エネルギー設備
発電所監視
電力設備制御
交通インフラ
鉄道監視
トンネル設備
ビル設備
空調制御
電力管理
6. 技術的特徴
APAXシリーズは以下の技術を特徴とする。
高信頼性
産業用温度範囲
- -10℃~60℃など
で動作可能。
絶縁設計
I/Oモジュールは
- チャンネル間絶縁
- 短絡保護
などを備える。
分散制御
Modbus
TCPなどを使い
- PLC
- センサー
- HMI
をネットワークで接続できる。
7.
Radwellで扱われる理由
Radwellは
- 生産終了品
- 旧型PLC
- 修理サービス
を扱う会社である。
APAXシリーズは
- 工場設備に長期間使用される
- 生産終了後も保守が必要
という理由でRadwellに多く登録されている。
特に
- APAX I/O
- APAXコントローラ
- APAX電源
などが中古・修理品として流通している。
まとめ
APAXシリーズはモジュール型の産業用制御装置であり、PC技術を取り入れた高性能PLCとして工場自動化、エネルギー設備、交通インフラなどで広く使用されている。
その柔軟性と拡張性から、スマートファクトリーやIoT化が進む現代の産業システムでも重要な役割を果たしている。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、APAX製の製品・部品は約6,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 03月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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