XP POWER
XP Power について
1. 企業概要
XP Powerは、産業機器・医療機器・半導体装置向けの電源専業メーカーである。1990年代に設立され、現在はヨーロッパ・アジア・北米を中心に事業を展開するグローバル企業へと成長している。本社機能はシンガポールおよび英国に置かれ、設計・開発拠点と製造拠点を世界各地に持つ。
同社は2022年より電源大手の Advanced Energy Industries グループの一員となり、産業用・医療用電源分野での製品ポートフォリオを強化している。
XP Powerの最大の特徴は、「標準電源の幅広いラインアップ」と「医療規格対応製品の強さ」である。
2. 主力製品群
XP Powerは主に以下の電源製品を展開している。
(1)AC-DC電源
- オープンフレーム型
- カバー付き電源
- シャーシマウント型
- DINレール電源
出力は数Wクラスから1kW超まで幅広い。
医療機器向けでは2MOPP(患者保護)対応モデルも豊富に揃う。
主な用途:
- 医療機器
- 分析装置
- 半導体装置
- 試験装置
- 産業用制御機器
(2)DC-DCコンバータ
- SIPパッケージ
- DIPパッケージ
- ブリック型(1/4、1/2、フルブリック)
- 絶縁型/非絶縁型
通信・産業用途で使われる高効率モデルが多い。
(3)高電圧電源
XP Powerは高電圧電源も扱う。
- 数kV~数十kV出力
- 低リップル設計
- 精密制御対応
用途:
- X線装置
- 分析装置
- 電子顕微鏡
- 静電応用装置
(4)外部アダプタ
医療認証取得済みの外部ACアダプタも展開。
クラスI/クラスII両対応モデルがある。
3. 技術的特徴
① 医療規格への強さ
XP Powerの大きな特徴は医療規格対応力。
- IEC 60601-1
- 2 x MOPP
- 低漏洩電流設計
医療機器メーカーからの評価が高い。
② 低ノイズ設計
分析装置や計測装置向けに、
- 低リップル
- 低EMI
- 高安定度
を重視した設計がなされている。
③ グローバル規格対応
- UL
- CE
- CSA
- CBスキーム
など、多国展開を前提とした認証取得が標準化されている。
④ 高効率・高密度設計
近年はエネルギー効率規制強化に対応し、
- 高効率トポロジー
- 小型化
- 高出力密度
を推進している。
4. 主な用途分野
XP Power製品は以下の分野で広く使用される:
- 医療機器(診断装置、治療装置)
- 半導体製造装置
- 計測・分析機器
- 産業制御装置
- 通信装置
- 研究開発機器
特に「医療+精密装置」に強いメーカーである。
5. 競合メーカー
主な競合:
- MEAN WELL
- TDK-Lambda
- Delta Electronics
MEAN WELLは価格競争力、
TDK-Lambdaは高信頼・国内サポート、
XP Powerは医療用途+高品質標準電源、
という棲み分けがある。
6. 設計現場での評価
設計者視点での印象:
- 「医療用途なら候補に必ず入る」
- 「ノイズ性能が良い」
- 「グローバル販売向けに安心」
一方で:
- 価格は中~やや高め
- 日本国内の流通はやや限定的
- 特注対応は案件規模次第
という側面もある。
7. 日本市場との関係
日本の装置メーカーが:
- 医療装置を海外販売
- UL+CE両対応必要
- 低漏洩要求あり
といった場合にXP Powerが選定候補に入ることがある。
特に医療規格対応を一から設計するより、既認証電源を採用することで設計リスクを下げられる。
8. 企業ポジションまとめ
XP Powerは、
✅ 医療規格対応電源に強い
✅ 産業・半導体装置向け標準電源が豊富
✅ 高電圧電源も扱う
✅ グローバル認証取得済み
✅ Advanced Energyグループ
という特徴を持つ。
「価格最安メーカー」ではなく、
医療・精密用途向けの高信頼標準電源メーカーという位置付けが適切である。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、XP
POWER製の製品・部品は約6,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 02月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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