CES
CES S.p.A.(イタリア)社 概要説明
CES S.p.A. は、イタリアに本拠を置く産業用セーフティ機器メーカーであり、特に機械安全用スイッチ、インターロック装置、ポジション検出機器の分野で国際的に知られている企業である。正式社名は Costruzioni
Elettroniche Sarti S.p.A. とされ、長年にわたり「機械の安全性確保」というニッチかつ重要な分野に特化して製品開発を行ってきた。
1. 企業の成り立ちと位置づけ
CESはイタリア北部の工業地帯に拠点を構え、欧州の機械安全規格(EN規格、ISO規格)を強く意識した製品群を早くから展開してきた企業である。
欧州では機械安全に対する法規制が非常に厳しく、作業者保護を前提とした設計思想が求められるが、CESはこの要件に応える専門メーカーとして評価を確立してきた。
巨大総合メーカーではなく、**「セーフティスイッチ専業に近い集中型メーカー」**という点がCESの特徴であり、結果として特定用途における完成度の高さと信頼性を武器に、FA・産業機械メーカーから選ばれてきた。
2. 主力製品分野
CES S.p.A.の製品は、主に以下のカテゴリーに分類される。
(1) セーフティインターロックスイッチ
最も代表的な製品群であり、安全ドア、ガード、扉の開閉検出に用いられる。
機械が動作中に扉が開いた場合、即座に機械を停止させるための重要部品である。
- 機械式インターロック
- 非接触式(磁気式)セーフティスイッチ
- 高保持力タイプ
- ステンレス筐体タイプ(食品・医薬用途向け)
など、用途別に細かくラインアップされている。
(2) 非接触磁気スイッチ
CESは磁気式非接触セーフティスイッチに強みを持つメーカーとして知られる。
接点を持たないため摩耗がなく、以下の利点がある。
- 長寿命
- 粉塵・水・油環境に強い
- アライメント誤差に強い
このため、食品加工機械、包装機、洗浄環境下の装置などで多く採用されている。
(3) ポジションスイッチ・リミットスイッチ
機械の可動部位置検出用として、堅牢な構造のポジションスイッチも製造している。
重工業用途や繰り返し動作が多い装置向けに設計されており、機械的耐久性の高さが評価されている。
(4) ステンレス・特殊環境対応製品
CESはステンレス製セーフティ機器のラインアップが豊富で、以下の分野で存在感を持つ。
- 食品機械
- 医薬品製造装置
- 化学プラント
- 洗浄・高湿度環境
これはイタリアの食品機械産業との結びつきが強いことも背景にある。
3. 技術的特徴
CES製品の技術的な特徴は、以下の点に集約される。
・安全規格への高い適合性
CESの製品は、
- ISO 14119
- ISO 13849
- EN規格
などの欧州機械安全規格を前提に設計されている。
結果として、CEマーキング対応装置に組み込みやすく、設計者の負担を軽減する。
・堅牢設計
アルミダイキャスト、ステンレス、樹脂強化筐体などを用途に応じて使い分け、機械的衝撃や振動に強い構造を採用している。
・シンプルで実用重視の設計思想
華美な多機能化よりも、
- 誤動作しにくい
- 現場で扱いやすい
- 保守が簡単
という点が重視されており、現場志向の設計が色濃い。
4. 市場と顧客層
CESの主な顧客は以下の通り。
- 産業機械メーカー
- 包装機械メーカー
- 食品加工装置メーカー
- 自動化ラインインテグレーター
特に欧州系装置メーカーとの親和性が高いが、近年はアジア・北米市場にも代理店網を通じて展開している。
5. 他社との比較における位置づけ
CESは、
- EUCHNER
- SCHMERSAL
- PILZ
といったドイツ系安全機器メーカーと競合する立場にある。
その中でCESは、
- 製品構造が比較的シンプル
- コストと信頼性のバランスが良い
- 特殊環境対応品が豊富
という点で独自のポジションを確立している。
6. 企業文化とイタリア企業らしさ
CESは典型的なイタリア中堅技術メーカーの気質を持ち、
- 自社設計・自社生産へのこだわり
- 長寿命製品の継続供給
- 顧客との長期関係重視
といった姿勢が見られる。
短期的なモデルチェンジよりも、「長く使える安全部品」を重視する文化が根付いている。
7. 総合評価
CES S.p.A.は、派手さはないが、
「機械安全」という分野で確実に信頼される専門メーカーである。
- 欧州安全規格への深い理解
- 過酷環境に耐える設計
- 実務者目線の製品思想
これらが組み合わさり、FA・産業機械分野において欠かせない存在となっている。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、
CES製の製品・部品は約6,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 02月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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