BLOCK
BLOCK Transformatoren-Elektronik GmbH について
1. 会社概要
BLOCK Transformatoren-Elektronik GmbH(以下BLOCK社)は、ドイツを拠点とする電源機器・トランスメーカーであり、産業用トランス、電源装置、リアクトル、EMCフィルタなどを設計・製造する電源技術専門メーカーである。本社はドイツ・フェルル(Verl)にあり、欧州を中心にグローバル展開している。
BLOCK社は高品質・高信頼性のトランスメーカーとして欧州では非常に知名度が高く、制御盤メーカーや機械メーカー、プラントメーカーにとって定番ブランドの一つである。
創業以来一貫して「トランスと電源技術」に特化しており、設計から製造、試験までを自社で行う垂直統合型の体制を持つことが強みである。
2. 主力製品群
BLOCK社の製品は主に以下の分野に分類される。
① 制御用トランス(Control Transformers)
産業用制御盤向けの単相トランス・三相トランスが中心。
400V → 230V、400V → 24Vなど欧州規格に準拠した電圧変換用途で広く使用されている。
特徴:
- 高効率設計
- 低発熱
- コンパクト設計
- DINレール対応モデルあり
制御盤設計者にとっては「安心して選べる標準トランス」という位置付け。
② 電源装置(Power Supplies)
近年はスイッチング電源(DINレール電源)分野にも注力している。
- 24V DC電源(制御機器用)
- 高効率タイプ
- 冗長化対応モデル
- コンディションモニタリング機能搭載機種
欧州の制御盤では24V DCは標準電圧であり、PLCやセンサ用電源として広く使用される。
③ 三相リアクトル・ラインリアクトル
インバータ(VFD)使用時の高調波対策や突入電流抑制用途に使用される。
- ラインリアクトル
- モータリアクトル
- 出力リアクトル
- dV/dtフィルタ
特に欧州ではEMC規制が厳しいため、この分野は重要である。
④ EMCフィルタ
産業機器向けノイズ対策製品。
- 単相・三相ラインフィルタ
- 高電流対応モデル
- 医療規格対応タイプ
CEマーキング取得のために不可欠な製品群である。
⑤ 特殊トランス・カスタム設計
BLOCK社の強みは標準品だけではない。
- 絶縁トランス
- 医療用トランス
- 鉄道用途
- 再生可能エネルギー用途
- カスタム巻線仕様
顧客仕様に応じた設計変更に強いことが評価されている。
3. 技術的特徴
■ 高品質なコア設計
BLOCK社は磁気設計技術に定評があり、
- 低損失鉄心
- 高効率設計
- 低騒音設計
を実現している。
■ 熱設計への配慮
トランスは発熱が信頼性に直結する。BLOCK社製品は放熱設計が優れており、制御盤内での温度上昇を抑制する。
■ 安全規格対応
- CE
- UL
- CSA
- 医療規格(EN 60601など)
欧州だけでなく北米市場にも対応している。
4. 主な用途分野
BLOCK社製品は以下の産業分野で使用されている。
- 工作機械
- 自動化装置
- 食品機械
- 印刷機械
- エネルギー設備
- 鉄道インフラ
- ビル設備
特に制御盤用途では非常に採用実績が多い。
5. 競合企業
欧州における主な競合は:
- Siemens AG
- Schneider Electric
- Phoenix Contact
- Würth Elektronik
ただしBLOCK社は「トランス専業色が強い」という点で差別化されている。
6. 欧州市場でのポジション
BLOCK社は、派手なグローバル巨大企業というよりも、
「堅実なドイツ系専門メーカー」
というポジションである。
欧州制御盤メーカーの部品表(BOM)ではBLOCKの型式が頻繁に見られる。特にドイツ・オーストリア・スイス地域での信頼は厚い。
7. 日本市場での位置付け
日本では欧州機械の輸入設備や、外資系メーカーの装置に採用されているケースが多い。
国内メーカーとしては、
- IDEC株式会社
- 富士電機株式会社
- 日東工業株式会社
などが競合的な位置付けになる。
8. まとめ
BLOCK Transformatoren-Elektronik GmbHは、
- トランス専門メーカー
- 高信頼性
- 欧州規格に強い
- カスタム対応力が高い
という特徴を持つドイツ企業である。
制御盤設計・EMC対策・インバータ対策・電源設計に関わる技術者にとっては、一度は型式を目にするブランドといえる。
特に欧州装置の修理・解析を行う際には、BLOCK製トランスの仕様確認が重要になるケースが多い。
サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、BLOCK製の製品・部品は約6,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 02月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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