EDISON FUSE

 

EDISON FUSE社とは

EDISON FUSEは、産業機械や配電設備、制御盤などに使用される電気ヒューズの専門ブランドとして長い歴史を持つメーカーです。現在では世界的な電気機器メーカーである Eaton Corporation の製品群の一部として知られています。もともとは米国の電気保護機器市場で発展したブランドであり、特に産業用ヒューズ、ヒューズホルダー、ヒューズブロックの分野で高い評価を受けてきました。

日本ではBussmann(バスマン)ブランドほど知名度は高くありませんが、北米では長年にわたり制御盤メーカーや電気工事業者の間で広く使用されてきました。


ヒューズとは何か

EDISON FUSEを理解するためには、まずヒューズの役割を知る必要があります。

ヒューズは電気回路に異常電流が流れた際、内部の金属素子を意図的に溶断させることで回路を遮断し、機器や配線を保護する安全装置です。

例えば、

  • モーターの焼損防止
  • 制御盤内の短絡事故防止
  • 配線火災の防止
  • 電源設備の保護

などに利用されます。

今日ではブレーカーが多く使用されていますが、応答速度や限流性能の面ではヒューズが優れる場合も多く、産業機器では現在でも重要な存在です。


ブランドの歴史

EDISON FUSEという名称は、発明王として知られる Thomas Edison の名前に由来しています。

エジソンは1880年代から電力配電システムの実用化に取り組み、1890年にはヒューズに関する特許も取得しています。彼の配電システムの安全思想が後のヒューズ技術発展の基礎となりました。

現在のEDISON FUSEブランドは、その後の米国電機産業の再編を経て形成されました。

大まかな流れは、

  1. Edison系企業の技術的流れ
  2. Brush Fuses事業の統合
  3. Cooper Industries傘下へ
  4. Eatonによる買収・統合

という形になります。

1993年にはCooper IndustriesBrush Fuses事業を取得し、その後EDISONブランドとして発展しました。さらに2012年、Cooper IndustriesEatonに買収されたことで、現在はEatonグループのヒューズ製品群の一部となっています。


主力製品

EDISON FUSEは非常に多くのヒューズを製造しています。

代表的な製品群として、

Class CC Fuse

小型で高い限流性能を持つヒューズです。

主に

  • PLC制御盤
  • センサ回路
  • 小型モーター

などで使用されます。

Class J Fuse

産業設備向けの高性能ヒューズです。

特徴は

  • 高遮断容量
  • コンパクトサイズ
  • 高い安全性

です。

北米の工場設備では非常によく見られます。

Class RK Fuse

モーター保護用途に広く利用されるタイプです。

時間遅延特性を持つ製品も多く、起動電流による不要動作を防止できます。

Class T Fuse

高い限流性能を持つ特殊ヒューズです。

主に

  • UPS
  • バッテリー設備
  • 大容量電源

などに採用されています。

Midget Fuse

制御盤で非常によく使われる小型ヒューズです。

日本のガラス管ヒューズに近い感覚で使用されます。


FAFactory Automation)分野との関係

FA業界においてEDISON FUSEは重要な存在です。

PLCやサーボアンプ、インバータなどは内部半導体が高価であり、短絡事故が発生すると大きな損害になります。

そのため、

  • PLC電源回路
  • I/O回路
  • サーボドライブ
  • インバータ入力部
  • 制御トランス

などに適切なヒューズが組み込まれています。

特に北米向け装置を設計する場合、

  • UL規格
  • NEC規格

への適合が必要となるため、EDISON FUSE製品が採用されるケースがあります。


日本市場との関係

日本では

  • Mitsubishi Electric
  • Fuji Electric
  • Toshiba

などの国内メーカー製ヒューズが主流ですが、海外向け設備ではEDISON FUSEBussmann製品が指定されることがあります。

特にユーザーが普段扱っているような産業機械や制御盤の修理業務では、

  • 海外製装置
  • 北米仕様設備
  • UL認証盤

EDISONのヒューズを見かける可能性があります。

Radwellなどの補修部品市場でもEDISON FUSE製品は頻繁に流通しています。


EDISON FUSEの強み

EDISON FUSEが長年支持されてきた理由として、

信頼性

過電流時の溶断特性が安定している。

規格適合

ULCSAなど北米規格への対応が充実。

豊富なラインナップ

制御回路から高圧設備まで幅広く対応。

互換性

他社ヒューズとの置換が容易な製品が多い。


現在の位置付け

現在のEDISON FUSEブランドは、Eatonグループの回路保護機器群の一角を担っています。

世界のヒューズ市場では、

  • Eaton Corporation
  • Littelfuse
  • Mersen
  • Schneider Electric

などが主要プレーヤーですが、EDISONブランドは特に北米産業市場で今なお根強い支持を受けています。

まとめ

EDISON FUSEは、発明王トーマス・エジソンの技術的伝統を受け継ぐ米国のヒューズブランドであり、現在はEatonグループの一員として産業用回路保護機器を提供しています。主力製品であるClass CCClass JClass RKClass Tヒューズは、FA設備、制御盤、モーター回路、配電設備などで広く利用されています。特に北米向け装置やUL規格対応設備では非常に重要なブランドであり、産業機械の保守・修理に携わる技術者にとって知っておく価値の高いメーカーの一つといえるでしょう。

 

 

 

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、EDISON FUSE製の製品・部品は約4,000種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している主な会社・ブランドと種類数は以下のとおりです。

会社・ブランドは確認できませんでした。

 

上記のサプライチェーン情報は2026年 07月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

コメント

このブログの人気の投稿

RELIANCE ELECTRIC

DATEL

掲載会社一覧

KLOCKNER MOELLER

ITT CANNON