CABUR
CABURについて
CABUR(カブール)社は、イタリアを代表する電気接続機器・制御機器メーカーの一つであり、特にDINレール端子台(Terminal Blocks)、スイッチング電源(Power Supply)、インターフェースリレー、電子制御機器などの分野で高い評価を受けています。産業用制御盤を構成する各種コンポーネントの専門メーカーとして、欧州をはじめ世界60か国以上へ製品を供給しており、「確実な接続」と「長寿命」を重視した製品設計で知られています。
会社の概要
CABUR社は1952年、イタリア北西部の都市ミラノ近郊で設立されました。
設立当初は比較的小規模な電気部品メーカーでしたが、高度経済成長期のヨーロッパにおける産業機械、自動化設備、配電設備の急速な普及を背景として成長しました。
現在では
- DINレール端子台
- 制御盤用スイッチング電源
- 電子保護機器
- PLC周辺機器
- インターフェースモジュール
- サージ保護機器
- エネルギー管理機器
などを開発・製造する総合メーカーとなっています。
同社は研究開発から設計、生産までをイタリア国内で一貫して行う体制を維持しており、「Made in Italy」の品質を重視しています。
会社名の由来
「CABUR」という名称には公式な詳細説明はほとんどありませんが、創業時から現在まで一貫してブランド名として使用されています。
現在ではヨーロッパでは
CABUR=端子台メーカー
という認識を持つ技術者も多く、Phoenix Contact、Weidmüller、WAGOなどと並ぶ接続機器メーカーとして知られています。
主力製品
CABUR最大の主力製品はDINレール端子台です。
DINレールとは制御盤内部に設置される金属レールであり、その上へ様々な機器を取り付けます。
CABURはこのDINレール用端子台について非常に多くの種類を用意しています。
例えば
- ネジ式端子台
- スプリング端子
- ヒューズ付き端子
- センサー端子
- 多段端子
- 接地端子
- 分岐端子
- 高電流端子
など数千種類以上のラインアップがあります。
制御盤設計者は用途に応じて最適な端子を選択できます。
スイッチング電源
近年CABURが力を入れている分野がDINレール電源です。
産業設備では
- DC24V
- DC48V
が標準電源として使用されます。
CABURは
- 単相入力
- 三相入力
- 冗長運転対応
- UPS機能付き
- バッテリー充電対応
など様々なモデルを展開しています。
特徴は
- 高効率
- 小型
- 長寿命
- 自然空冷
- 高信頼性
です。
24時間連続運転を前提とした設計になっています。
インターフェース製品
制御盤ではPLCから直接大電流を流せない場合があります。
その際に利用されるのが
- リレー
- ソリッドステートリレー
- アイソレーションモジュール
です。
CABURはこれらをDINレールへ簡単に装着できる形で提供しています。
PLCメーカーを問わず使用できることから、多くのシステムインテグレーターに採用されています。
電子保護機器
近年重要性が増しているのが電子保護機器です。
24V制御回路では、
- センサー
- PLC
- タッチパネル
- 通信機器
など多数の電子機器が接続されます。
CABURは電子ヒューズ(Electronic Circuit
Protection)を製品化しています。
従来のガラスヒューズとは異なり、
- 過電流を瞬時検知
- 故障箇所のみ遮断
- LED表示
- リモート監視
など高度な機能を持っています。
エネルギー管理
近年はIoTや省エネルギーにも注力しています。
製品には
- 電力監視
- エネルギー計測
- データ収集
- 遠隔監視
などの機能を備えた製品もあります。
工場全体の消費電力を可視化し、省エネルギー化へ貢献しています。
品質への取り組み
CABURは品質管理にも力を入れています。
取得している主な認証には
- ISO 9001
- ISO 14001
などがあります。
また製品は
- CE
- UL
- CSA
- EAC
など各国規格への適合製品も多数あります。
そのため世界中へ輸出されています。
使用される産業
CABUR製品は非常に幅広い産業で利用されています。
代表例として
- 自動車工場
- 食品工場
- 製薬設備
- 包装機械
- 印刷機械
- 発電設備
- 水処理設備
- ビル設備
- 鉄道
- 再生可能エネルギー設備
があります。
特に制御盤内部では目立たない存在ですが、設備全体の信頼性を支える重要な役割を果たしています。
日本市場での位置付け
日本ではCABURの知名度は欧州ほど高くありません。
国内では
- オムロン
- IDEC
- 東洋技研
などが広く知られていますが、欧州製設備や海外製機械ではCABUR製端子台や電源が採用されている例も少なくありません。
また、海外メーカー製装置の保守や改造では、CABUR製品の交換や互換品選定が必要になる場面があります。
技術的な特徴
CABUR製品の設計思想は、「制御盤内の配線を安全かつ効率的に行うこと」にあります。
特徴としては、
- コンパクトで高密度な実装が可能
- 豊富なアクセサリー(ジャンパ、マーキング、エンドプレートなど)
- メンテナンス性を考慮した構造
- 国際規格への適合
- 長期供給を前提とした製品ラインアップ
が挙げられます。
これらにより、新規設備の設計だけでなく、既存設備の更新や保守にも適した製品群となっています。
まとめ
CABUR社は、1952年創業のイタリアを代表する制御盤用電気接続機器メーカーです。特にDINレール端子台では欧州市場で高い評価を得ており、スイッチング電源、インターフェースモジュール、電子回路保護機器、エネルギー管理機器へと製品群を拡大しています。
制御盤の中では目立たない存在ながら、電気的な接続の信頼性や保守性を支える「縁の下の力持ち」といえるメーカーです。欧州製産業機械や自動化設備では採用例が多く、堅実な品質と国際規格への適合により、世界各国の製造業やインフラ分野で信頼を築いています。日本では知名度こそ限定的ですが、海外製設備の保守や更新に携わる技術者にとっては知っておく価値のあるメーカーの一つです。
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サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、CABUR製の製品・部品は約5,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。
上記のサプライチェーン情報は2026年 07月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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