LAPP

 

LAPP社とは何者か? 世界のFA業界を支えるケーブル・接続技術の巨人

正式社名

LAPP

公式サイト:LAPP公式サイト

本社所在地:ドイツ・シュトゥットガルト

設立:1959

創業者:

  • Oskar Lapp
  • Ursula Ida Lapp

従業員数:約5,700

事業展開国:80か国以上

売上高:約19億ユーロ(2025年度)


世界初の制御ケーブルを生み出した企業

LAPPの歴史を語る上で欠かせないのが、「ÖLFLEX(オルフレックス)」という製品です。

1950年代当時、工場や機械内部の配線は現在ほど標準化されておらず、保守や配線作業に多くの時間がかかっていました。

そこで創業者のOskar Lappは、

「色分けされた導体を持つ柔軟な制御ケーブル」

という画期的なアイデアを考案します。

これが世界初の工業量産型制御ケーブル

ÖLFLEX®

でした。

現在では制御盤設計者や設備技術者にとって当たり前となった色分けケーブルですが、その原点を作ったのがLAPPなのです。


FA業界でLAPPが高く評価される理由

FA機器メーカーは、

  • 三菱電機
  • オムロン
  • Siemens
  • ABB
  • FANUC

などが有名ですが、それらの機器を接続するケーブルやコネクタがなければシステムは動きません。

LAPPはその「神経網」を提供する企業です。

工場設備において、

PLC

サーボアンプ

モーター

センサー

ネットワーク

を結ぶすべての配線系統に関わっています。

つまり、

「設備の頭脳がPLCなら、LAPPは神経系統」

とも言える存在です。


主力製品

1. 制御ケーブル

代表製品

  • ÖLFLEX®

世界的な知名度を持つ制御ケーブルブランドです。

特徴は、

  • 耐油性
  • 耐摩耗性
  • 柔軟性
  • 長寿命

です。

工作機械や搬送装置などで広く採用されています。


2. 可動ケーブル

ロボットやケーブルベア向け製品も強力です。

代表ブランド

  • ÖLFLEX CHAIN

ドラッグチェーン内で繰り返し屈曲しても断線しにくい設計になっています。

近年の自動化ラインでは不可欠な製品です。


3. サーボモーターケーブル

高精度な位置制御が求められる

  • CNC工作機械
  • 半導体装置
  • 産業ロボット

向けに使用されます。

ノイズ対策性能も高く評価されています。


4. 産業ネットワークケーブル

代表ブランド

  • ETHERLINE®

対応通信例

  • Industrial Ethernet
  • PROFINET
  • EtherCAT
  • Ethernet/IP

など。

スマートファクトリー化が進む現在、極めて重要な分野です。


5. コネクタ・ケーブルグランド

代表ブランド

  • EPIC®
  • SKINTOP®

制御盤業界では非常に有名なブランドです。

防塵・防水性能に優れ、

  • 食品工場
  • 製薬工場
  • 化学プラント

などでも使用されています。


AI時代にLAPPが注目される理由

近年のAIブームで注目されるのはGPUやサーバーですが、それらを支える電力供給や通信インフラも同時に重要になります。

LAPPは以下の分野で成長しています。

データセンター

AIサーバーの増加により、

  • 電源ケーブル
  • 通信ケーブル
  • 接続システム

の需要が拡大しています。


ロボティクス

AI搭載ロボットは、

  • 高速通信
  • 高精度制御
  • 長寿命配線

が必要です。

LAPPはロボット専用ケーブルも展開しています。


自動倉庫

近年急成長している

  • AGV
  • AMR
  • 自動倉庫

にも多数採用されています。

物流DXの拡大に伴い需要が増加しています。


EV(電気自動車)分野への進出

LAPPは従来の産業機械向けだけでなく、

EV充電関連事業

にも積極投資しています。

近年は

  • EV充電ケーブル
  • 充電システム
  • モビリティ向け接続技術

を強化しています。

世界的な脱炭素化の流れに乗り、今後も成長が期待される分野です。


なぜ世界中の装置メーカーがLAPPを採用するのか

FA業界では、

「ケーブルはどれも同じ」

と思われがちです。

しかし実際には、

  • ノイズ耐性
  • 曲げ寿命
  • 耐油性
  • 耐熱性
  • 認証取得状況

によって設備の信頼性が大きく変わります。

特に海外輸出装置では、

  • UL
  • CE
  • CSA

など各国規格への対応が必要です。

LAPPはグローバル企業であり、多数の国際規格に対応しているため、

「海外向け装置でも安心して採用できる」

という大きな強みがあります。


業界内ポジション

LAPPはケーブル・接続技術分野において世界トップクラスの企業です。

競合企業としては、

  • HELUKABEL
  • igus
  • Belden
  • Prysmian Group
  • Nexans

などがあります。

しかしFA・産業機械向けのブランド力ではLAPPは非常に高い評価を得ています。


まとめ

LAPP1959年創業のドイツ企業であり、世界初の工業用制御ケーブル「ÖLFLEX®」を生み出した接続技術のパイオニアです。現在は80か国以上で事業を展開し、制御ケーブル、産業用ネットワーク、ロボットケーブル、コネクタ、EV充電システムまで幅広い製品群を持っています。

AI時代の到来によって、工場ではデータ量・通信速度・自動化レベルが急速に向上しています。その中でLAPPは「電気とデータを確実につなぐ企業」として存在感を高めています。

FA業界ではPLCやロボットメーカーに注目が集まりがちですが、それらを確実につなぐ配線技術こそが設備の信頼性を左右します。LAPPはまさにその中核を担う企業であり、スマートファクトリー時代を支える隠れた主役の一社と言えるでしょう。

 

 

 

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、LAPP製の製品・部品は約4,000種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。

 

上記のサプライチェーン情報は2026 06月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

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