STEEL CITY

 

STEEL CITY社(Steel City®)とは

ABB の電設関連ブランドのひとつである「Steel City®」は、主に以下の製品を展開しています。

  • 電線管(Conduit
  • EMTフィッティング
  • フレキシブルコンジット
  • 液密コネクタ
  • 配線保護部品
  • 電設ボックス
  • グラウンド部材
  • 固定金具
  • ハンガー
  • クランプ類

北米の建築・工場設備では非常に知名度が高く、電気工事業界では「定番ブランド」の一つとして扱われています。

特に、

  • 商業施設
  • 工場
  • インフラ
  • 制御盤
  • FA設備
  • ビルオートメーション
  • プラント

などで採用実績があります。


Steel Cityブランドの特徴

Steel Cityの最大の特徴は、

「頑丈で施工性が高い」

という点です。

北米の電気工事では、日本のPF管文化とは異なり、金属製電線管(EMTRigid Conduit)が大量に使用されます。

そのためSteel Cityは、

  • 強度
  • 防水性
  • 耐油性
  • 耐腐食性
  • 施工スピード
  • 長寿命

を非常に重視しています。

特に工場設備では、

  • 切削油
  • 湿気
  • 金属粉
  • 振動
  • 高温環境

などが存在するため、配線保護性能が重要になります。

Steel City製品はそのような環境向けに設計されています。


主力製品

1. EMTフィッティング

EMTElectrical Metallic Tubing)向けの接続金具です。

代表製品:

  • Compression Connector
  • Set Screw Connector
  • Coupling
  • Elbow
  • Strap

など。

北米制御盤では非常によく見かける部品です。


2. Liquidtight Fittings

液密型フィッティング。

これは日本でいう:

  • 防水コネクタ
  • 防油コネクタ

に近い存在です。

モーター周辺や工作機械で多用されます。

特にCNC機械やロボット設備では需要が大きいです。


3. Flexible Metallic Conduit

金属製フレキシブル電線管。

振動吸収性があり、

  • サーボモーター
  • ポンプ
  • コンプレッサ
  • 搬送設備

などに適しています。

ABB資料では、

  • 工場設備
  • 商業建築
  • インフラ

向け用途が強調されています。


4. Grounding & Bonding製品

アース接続部品。

北米ではアース規格が非常に厳格であり、

  • 接地信頼性
  • 導通性能
  • 防錆性能

が重視されます。

Steel Cityはその分野でも強いブランドです。


なぜ北米で強いのか

北米ではNECNational Electrical Code)という電気規格が非常に強い影響力を持っています。

Steel City製品は、

  • UL規格
  • NEC適合
  • cUL認証

を前提に設計されているため、施工業者から高い信頼を得ています。

これは日本でいう:

  • JIS
  • PSE
  • 電技解釈

に近い存在です。


ABB傘下での強み

Steel Cityブランドは現在、ABBInstallation Products部門の一部です。

ABBは、

  • 受配電
  • 制御機器
  • モーター
  • ロボット
  • プラント
  • エネルギー

など巨大事業を持つため、Steel Cityは単なる部材メーカーではなく、

「総合配線インフラブランド」

として位置づけられています。

つまり、

  • ケーブル保護
  • 電源供給
  • 制御盤接続
  • 防爆
  • 接地

まで含めたトータル提案が可能です。


FA業界との関係

FA業界では近年、

  • 高速通信
  • ノイズ対策
  • EMC対策
  • 耐油ケーブル
  • IP保護

が重要視されています。

そのため配線部材の品質が設備全体の信頼性を左右します。

Steel City製品は特に:

  • 工作機械
  • 半導体装置
  • 搬送装置
  • ビル設備
  • 水処理設備

などで採用されています。


日本市場との違い

日本では樹脂系配管が比較的多いですが、北米では金属電線管文化が非常に強いです。

理由は:

  • 防火性能
  • 電磁ノイズ対策
  • 機械強度
  • 接地性

を重視するためです。

そのためSteel Cityのようなブランドが重要になります。

特にサーボ制御やインバータ設備では、

金属管によるノイズシールド

が大きなメリットになります。

これは産業機械エンジニアには非常に重要なポイントです。


品質面の特徴

Steel City製品は、

  • 厚肉設計
  • 精密ネジ加工
  • 強固なロック機構
  • 防錆メッキ

に定評があります。

ABB資料でも、

  • 厳格な公差管理
  • 高い耐久性
  • 施工信頼性

が強調されています。

特にEMTコネクタの「締め込み時の安定感」は、海外電気工事士から評価されています。


業界内ポジション

Steel Cityは北米では、

  • Thomas & Betts
  • Crouse-Hinds
  • Hubbell
  • Appleton

などと並ぶ有力ブランド群の一角です。

特にABBグループとの統合後は、

  • グローバル供給力
  • 認証対応
  • 製品ラインアップ

がさらに強化されました。


今後の展望

今後は、

  • EV充電設備
  • データセンター
  • AIサーバ設備
  • 半導体工場
  • 再生可能エネルギー

向け需要が拡大すると考えられています。

特にAI時代ではデータセンター建設が急増しており、

  • 大電流
  • 高密度配線
  • EMC対策

が重要になるため、Steel Cityのような配線インフラブランドの存在感はさらに高まる可能性があります。


まとめ

STEEL CITY社(Steel City®)は、ABBグループ系の電設・配線保護ブランドとして、北米を中心に非常に高い知名度を持っています。

特徴は:

  • 高耐久
  • 高施工性
  • 防水・防油対応
  • NEC/UL適合
  • FA設備向け信頼性

です。

特に産業機械やFA設備では、

「配線保護は設備寿命そのもの」

とも言えるため、Steel Cityのようなブランドは非常に重要な存在です。

日本ではまだ知名度は限定的ですが、海外設備や北米仕様装置を扱う技術者にとっては、知っておく価値の高いブランドと言えるでしょう。

 

 

 

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、STEEL CITY製の製品・部品は約5,000種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している会社・ブランドは確認できませんでした。

 

上記のサプライチェーン情報は2026 05月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

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