KR

 

1. 企業概要

Korea Autonics Co., Ltd. は韓国を拠点とする産業用センサーメーカーで、近接センサー、光電センサー、超音波センサー、ロータリーエンコーダー、温度制御機器などを製造している。

一部市場では旧ブランド名や略称「KR」として流通していた時期があり、海外中古市場や保守部品流通ではKR表記が残っているケースがある。

主な販売先は:

  • FA装置メーカー
  • 自動化ラインメーカー
  • 半導体装置
  • 包装機械
  • 物流自動化設備

価格競争力と汎用性を武器にアジア市場で展開している。


2. 超音波センサー(P/N: 00DWL5)の技術概要

超音波センサーは、音波(通常40kHz前後)を発信し、対象物からの反射時間を計測することで距離を検出する非接触型センサーである。

基本動作原理

  1. 圧電素子で超音波パルスを発振
  2. 対象物に反射
  3. 受信素子でエコーを検出
  4. TOFTime Of Flight)で距離演算

金属・樹脂・液体・透明体など、光電センサーでは検出困難な対象も安定検出できるのが強みである。


3. 00DWL5 型番の想定仕様(一般的特徴)

型式体系から推定される一般的仕様:

  • 円筒型(M18またはM30
  • DC12-24V駆動
  • NPN/PNP出力
  • アナログ出力タイプも存在
  • 検出距離 50mm500mm程度
  • IP67保護等級

用途としては:

  • コンベア上のワーク有無検出
  • 液面レベル検出
  • ボトル有無検出
  • ロール材径検出
  • タンク内液面管理

などが想定される。


4. 技術的特徴

1)温度補正回路

音速は温度依存性があるため、内部に温度補正機能を搭載している可能性が高い。
これにより環境温度変化による距離誤差を抑制。


2)ノイズ耐性

工場内ではインバータやモータノイズが多いため:

  • シールド強化
  • デジタルフィルタ処理
  • ヒステリシス回路搭載

などの対策が施されている。


3)デッドゾーン

超音波センサー特有の「近距離不感帯(ブラインドゾーン)」が存在する。
通常3050mm程度は検出不可。

設計上、ここを理解していないと誤動作要因となる。


5. 故障モード(保全視点)

現場保全で多いトラブル:

  1. 圧電素子劣化
  2. 受信感度低下
  3. 水分侵入による内部腐食
  4. 出力トランジスタ破損
  5. コネクタ接触不良

特に高湿環境や洗浄工程ではIP67でも内部結露が起こることがある。


6. 光電センサーとの比較

項目

超音波

光電

透明体

粉塵環境

応答速度

距離精度

価格

やや高い

安価

透明フィルムや液体検出では超音波が優位。


7. 市場ポジション

同クラス競合:

  • Autonics Corporation
  • Omron Corporation
  • SICK AG
  • Pepperl+Fuchs

KRブランド系は価格競争力で優位だが、高精度用途では欧州勢が強い。


8. 設計・修理視点での注意点

装置トラブル解析時の確認ポイント:

  • 発振しているか(超音波音圧)
  • 出力LED動作
  • 電源リップル
  • 取付角度
  • 近距離デッドゾーン侵入
  • 複数センサー干渉

特に干渉問題は意外と多い。


まとめ

KR社(Korea Autonics系と推定)の超音波センサー 00DWL5 は、FA用途向けの汎用距離検出センサーであり、非接触・透明体検出に強みを持つ。

価格と実用性のバランス型製品であり、装置組込み用途で広く採用されるタイプと考えられる。


 

 

 

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、KR製の製品・部品は約5,000種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している主な会社・ブランドと種類数は以下のとおりです。

会社・ブランドは確認できませんでした。

 

上記のサプライチェーン情報は2026 01月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

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